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独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(別ウィンドウで開きます) 本文へ ウェブアクセシビリティについて サイトマップ 文字サイズ変更 背景色変更 toggle navigation メニュー閉じる 背景色変更 ホーム モデル事例 合理的配慮事例 各種資料 お問い合わせ ウェブアクセシビリティについて サイトマップ 閉じる ホーム モデル事例 合理的配慮事例 各種資料 お問い合わせ 障害者一人ひとりを介護現場の戦力に 9年間で多数の雇用を実現した事例 2019年度掲載 事業所名社会福祉法人ひじり会 (法人番号: 2290005010658) 業種医療・福祉業 所在地福岡県久留米市 事業内容特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービス、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、認知症対応型デイサービス、介護付有料老人ホーム、保育事業などの運営 従業員数353名 うち障害者数15名   障害 人数 従事業務 肢体不自由 1名 送迎 内部障害 2名 介護 知的障害 9名 介護・介護補助・清掃 精神障害 3名 介護・介護補助 本事例の対象となる障害 肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害 目次 事業所の概要、障害者雇用の経緯 取組の内容と効果 まとめ 今後の展望と課題 ひじり会(本部) 第2ひじり園(風景) 1. 事業所の概要、障害者雇用の経緯 (1)事業所の概要  社会福祉法人ひじり会(以下「同法人」という。)は、久留米市中心部から東に17kmほど離れた田主丸町に立地する特別養護老人ホームひじり園(以下「ひじり園」という。)に法人本部を置いている。耳納山麓に位置する田主丸町はフルーツの里としても有名であり、施設周辺には果樹園やワイナリーが点在し、美しい田園風景が広がっている。  同法人は、この地の医療を長きにわたり支えてきた医療法人聖峰会田主丸中央病院の関連施設として昭和54(1979)年に設立された。病院と共通の「地域のために 地域とともに」の法人理念のもと、医療・介護・福祉一体でサービス提供を行い、地域社会の福祉の発展に尽力してきた。地域住民や高齢者がゆとりある暮らしを送るための様々なニーズに応え、温かく質の高いサービスを提供し続けている。現在は久留米市・小郡市・うきは市に保育所を含む17事業を展開している。 <事業所の沿革>  同法人は昭和54(1979)年に設立し、翌昭和55(1980)年にはひじり園を開設した。その後、短期保護事業、入浴サービス事業を順次開始し、昭和59(1984)年にはひじり園の定員を80名まで増員した。  介護保険法が施行された平成12(2000)年にはひじり園を指定介護老人福祉施設として開始したのを皮切りに、地域のニーズに応えて以下のように新しい介護・福祉サービスの施設を開設していった。平成12年以降の施設などの開設状況は次のとおりである。  平成12(2000)年 「特別養護老人ホーム ひじり園」、「ひじり園 短期入所生活介護」、「訪問入浴介護 さくら」、            「通所介護 さくら」、「ひじり園福祉相談センター」、「訪問介護事業」開始  平成18(2006)年 「グループホームさくら館」開設  平成19(2007)年 「介護付有料老人ホーム ウエルネス」開設、 「認知症対応型デイサービス あじさい」開設  平成22(2010)年  「小規模多機能型居宅介護 ひまわりの郷 小郡」開設  平成23(2011)年  「特別養護老人ホーム 第2ひじり園」開設(第2ひじり園ショートステイサービス併設)  平成23(2011)年  「水縄保育所」久留米市の指定管理者として運営開始(現公私連携型保育所)  平成27(2015)年  「看護小規模多機能型居宅介護 ひまわりの郷 味坂」開設、「グループホーム さくら2番館」開設  平成29(2017)年  「特別養護老人ホーム ひじり園うきは」開設 (ひじり園うきはショートステイサービス併設)         (2)障害者雇用の経緯  同法人の所在地であるひじり園は、JR最寄り駅から徒歩で30分ほどの高台にあり、公共交通機関を利用しての通勤が難しく、現在もひじり園勤務の職員の大半は自家用車で通勤している。障害者雇用については通勤手段の面から難しさを感じていた。身体障害者手帳を取得した職員が在職していたこともあり、新たな障害者雇用は進まなかったとのことであった。  平成18(2006)年にグループホームさくら館が開設し、国道210号線沿いなど、公共交通の利便性の高い場所に次々と新しい施設が開設し始めた。これを契機に平成22(2010)年、久留米市内に在る障害者就業・生活支援センター(以下「支援センター」という。)から小郡特別支援学校の卒業生の職場実習への協力依頼があった。同法人では、介護の現場で知的障害者にどのような仕事を任せたらよいのか、自分たちに何ができるのか、手探りの状態であったが、実習生として受け入れることとし、これが障害者雇用のスタートとなった。  その時の実習生が同法人に採用となり、当時の実習先であった「認知症対応型デイサービスあじさい」に配属され、令和元(2019)年10月で勤続9年を迎えている。  その後も小郡特別支援学校、就労移行支援事業所、支援センターなどからの紹介で、毎年数名ずつ採用し、現在15名の障害者を雇用するに至っている。   2. 取組の内容と効果 (1)採用から職場定着まで  採用のきっかけは様々で、ハローワーク、特別支援学校、就労移行支援事業所、支援センター、職員の親族などからの紹介である。  同法人全体の人事を担当する統括施設長の方針として、紹介された人は基本的に全員受け入れている。まず事務局で面談を行い、どの施設であれば通えるか、勤務時間はどうするかなどを本人や支援機関と話し合う。通勤のバスの時間に合わせて勤務時間を組んだこともあるという。毎日無理なく出勤できることが職場定着につながる第一の要因と考えるからである。  配属先が決まると、当該施設の管理者には本人の障害状況の詳しい説明を行い、必要な対応が随時できるようにする。現場の職員には障害について大まかな説明を行う。おおまかな説明としているのは、障害はあくまで本人の特徴の一部であり、実際に本人と接するなかでどういう人かを現場の職員が感じるためであるとのことである。  配属後は、現場の職員と本人とが一緒に話しあって仕事内容を決め、道具の準備などを進めていく。具体的な仕事と作業スケジュールが決まると、職員が交代しながら仕事を教えていく。うまくいけばその部分は継続し、難しそうであれば内容を調整しながら、定着するまで根気強く教えていく。そのようにしてどの施設も徐々に本人の仕事内容を固めていくとのことである。  あらかじめこれをという決まった仕事があって、それができる障害者を雇用するのではなく、働きたい障害者一人ひとりの状況に合わせた、いわばオーダーメイドの仕事・勤務体制を創り出しているとも言える。それに加えて現場の職員全員がジョブコーチのような役割を果たして作業内容を固め、支援を行い、就労定着につなげている。  このように、職員は通常の介護業務に従事しながら、共に働く障害のある職員への丁寧な支援を行っている。現場職員は負担感や困りごとを感じることもあり、その場合は、施設の管理者や事務局が相談を受けている。必要な場合には支援機関の協力を得ながら、担当者会議を定期的に開催するなど、現場に合わせた対応をしているとのことだった。  小規模の施設に1、2名の障害のある職員を配属し、日々職員の目が行き届く場所で働く体制を作ることで、確実に仕事を覚え、職場定着につながっていった。また、先に取り組んだ施設での障害者雇用の成功例に倣い、新たな施設が増えると障害者雇用も進むという好循環が生まれ、多くの障害者雇用につながっているのではないかと、取材した同法人の事務局長は分析していた。 (2)雇用の事例  ここで障害のある職員2名への取組を紹介する(両名とも知的障害を有している)。 ア Aさん  30歳代で平成22(2010)年10月の入職。現在、認知症対応型デイサービスあじさい(以下「あじさい」という。)に所属。介護補助に従事しており、お茶の準備、昼食の盛り付け、配膳、下膳、食器洗浄、片付け、洗濯物の干し・たたみ作業などを担当している。  バスと徒歩で通勤。一日の勤務時間は10:30から16:30(昼食休憩45分)の5.25時間、土日休み。                                 Aさんの配膳準備の様子                    あじさい(外観)    Aさんは先に「障害者雇用の経緯」で触れた、知的障害者を初めて雇用した時の方である。  小郡特別支援学校の卒業生で、支援センターの紹介により、あじさいで実習し雇用となった。  今回の取材で本人に会うと、発語はほとんどなく、穏やかで内気な印象であった。  入職当初は、洗濯物干し作業中に外で長時間休んでいたり、昼食を小皿に盛り付ける量が均等にはならず、そのままではゲスト(施設利用者)に提供できなかったりするなど、現場の職員はAさんの就労の難しさを感じたこともあった。また職員と関係性を築くまでは、本人からの発言はほとんど無く、言えないことで本人のストレスが溜まり、時に大きな声を出すこともあったという。  作業については、本人が取り組みやすい道具や順番を考え、毎日同じルーティンになるように繰り返し教えていった。特に厨房担当の職員1名は、本人が勤務を開始した頃から一緒に勤務しており、配膳を根気強く教えていったことが大きかったと施設管理者は話していた。時折大声を出すことも、そういうものだと受け入れながら関係性を築き、今では本人のストレスに気付いた職員の方から声かけを行っている。職員が本人への対応の仕方を身に付けて行くのと同時に、本人はゆっくりとではあるが着実に業務を習得していった。  現在のAさんは遅刻や欠勤も無く、毎日同じルーティンを淡々と真面目に行っている。今日通所するゲスト全員をホワイトボードで確認して食事提供の配慮(刻みなど)を把握し、1人で均等に盛り付けができるようにまで成長している。  本人は「楽しいです。」と、はにかみながら筆者のインタビューに答えていた。  現在、あじさいには、業務遂行援助者配置助成金(注)が交付されている。   (当機構注)同助成金は平成23年3月末をもって廃止されています。 イ Bさん  Bさんは20歳代、平成23(2011)年4月入職。現在、特別養護老人ホーム 第2ひじり園(以下「第2ひじり園」という。)に所属。現在、介護補助・清掃に従事しており、施設内整備・トイレ掃除・外周の草むしりなどを担当している。  自宅から7kmの道のりを、走って通勤。雨の日は母の送迎になることもある。  勤務時間はAさん同様一日5.25時間勤務で、土日祝休み。                         Bさんの清掃作業の様子                    第2ひじり園(風景)  Bさんは、小郡特別支援学校在学時に先生からの熱心な依頼により職場実習を実施。Bさん自身も同法人での就職を希望したことから、卒業後すぐに雇用となった。  取材に対応された職員は、Bさんの入職当初に第2ひじり園で勤務しており、Bさんの仕事の組立に関わった人である。「最初は本当に何にもできなかったんですよ。」と、懐かしそうに話された。  当初は掃除の手順やスケジュールは書面にして説明するものの、途中で何をしていいか分からなくなり、ロッカー室を歩き回って外に出てこなくなることもあったそうである。  しかし、作業を教えていくうち、本人は毎日同じルーティンを繰り返すことを好むことが分かってきた。そこでモップかけや草むしりなど、毎日同じ作業を同じ時間に、職員が協力してマンツーマンで根気よく教えていった。覚えるまでに時間はかかったが、現在は毎日同じ作業を非常に真面目に、かつ確実に遂行するようになってきた。少しずつ業務の幅が広がり、今では施設の戦力として仕事に励んでいる。  取材時に、第2ひじり園の職員から「Bさんが一番優秀だもんね。」と声をかけられ、本人は照れながらも嬉しそうな様子だった。   3. まとめ 今後の展望と課題  取材に対応された担当者は、「うちには何のマニュアルもないんですよ。」と話す。  ただ、来るものは拒まず受け入れ、小規模の施設に少人数配置する。そして、みんなの目が届く場所で働き、みんなで見守る、それだけだとも話す。  介護は誰もができるが、「介護職」は誰にでもできる仕事ではない。人の世話をするプロの集団であるからこそ、自然に相手に対して配慮をする力が身に付いており、その力が障害者雇用についても良い方向で活かせているのではないか、とも話されていた。  同法人は障害者の雇用・定着のために、たゆまぬ努力を続けている。その結果、障害者一人ひとりの働く環境が整い、ゆっくりと彼らのスキルを伸ばし、最終的には職場の戦力になっていく。戦力になっていくと、今度は働く障害のある職員自身も自分が役に立っている、認められていると感じ、自己効力感を持つことができる。時間をかけて築かれた信頼関係や特性の理解、配慮の方法は、簡単に揺らぐものではなく、障害のある職員を共に働く仲間として受け入れる素地が組織全体にできていく。  障害特性や個人の希望などに配慮するという基本的な取組を着実に続け、理想的な循環を作り出した職員の方々の努力に頭が下がる思いだった。  同法人は現在、障害者だけではなく75歳を超えた高齢者の雇用、外国人の雇用などにも力を入れている。様々な人に介護の現場で戦力として働いてもらうため、その人の持つ能力にスポットを当てながら、それぞれが働きやすい勤務形態で雇用を進めている。  そのような勤務形態を整えているからこそ問題となるのが、勤務の安定である。シフトが複雑になることもあり、突然の欠勤は現場に影響を与えることになる。また、勤務の安定は働く人自身の生活リズムや精神状態と直結している。今後は支援機関と連携しながら生活面が安定する方法を考えていくことが課題だということであった。  取材をする間、丁寧に対応してくださった担当者ふたりの、障害者の方々について話される表情が、同法人全体に流れる雰囲気を代表しているように感じた。 執筆者:福岡市障がい者就労支援センター ジョブコーチ 松岡 美穂 前ページへ アンケートのお願い 皆さまのお役に立てるホームページにしたいと考えていますので、アンケートへのご協力をお願いします。なお、事例掲載企業、執筆者等へのお問い合わせや、事例掲載企業の採用情報に関するご質問をいただいても回答できませんので、あらかじめご了承ください。※アンケートページは、外部サービスとしてユミルリンク株式会社提供のCuenote(R)を使用しております。 アンケートに答える(別ウィンドウで開きます) サイトポリシー プライバシーポリシー 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(別ウィンドウで開きます) Copyright (c) Japan Organization for Employment of the Elderly, Persons with Disabilities and Job Seekers. 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