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私たちは、日常生活の中で放射線の影響を避けることはできません。私たちは日常生活の中でも放射線の影響を受けています。放射線が生体にどのような影響を及ぼすのか、あるいは及ぼさないのかという正しい知識は、放射線に対する「わからない」「知らない」怖さを払拭してくれるでしょう。さらに、地球上のどこかで再び原発事故があれば、健康被害について大きな懸念を生じるでしょうが、その時、正しい判断ができるかどうかは、今回の調査を含む放射線影響の研究にかかっていると思います。 調査結果の詳細はBMC Veterinary ResearchとSpringerから発行した書籍“Low-dose radiation effects on animals and ecosystems : long-term study on the Fukushima Nuclear Accident”に報告しています。 --森本先生の、今後の抱負を教えてください。 震災から10年を迎えました。福島第一原発事故による放射線の影響はどのように変化しているでしょうか。原発事故の影響は、長期にわたって調査していく必要があります。わたしは、2020年9月に、元避難区域に生息するイノシシの調査を始めました。今後は、遺伝子発現の解析や病理学的検査を行って現状を把握したいと考えています。 研究者プロフィール ・森本 素子:食産業学群 教授病原体から体を守る仕組みが免疫です。病原体にはウイルス、細菌、真菌、寄生虫などがあり、それぞれ異なる反応が起こります。細菌やウイルスのように細胞の中に感染するタイプの病原体が進入すると1型免疫応答が、線虫のように細胞の外に感染するタイプの病原体が進入すると2型の免疫応答が起こります。当研究室では、主に、2型免疫応答の作用機序について研究を進めています。 <関連> 小林教授・森本教授らグループ「ウシの妊孕性向上のためのデバイス」について特許申請 森本教授が2021年度家畜衛生学雑誌論文賞を受賞「宮城県の放牧牛における寄生虫浸潤度と駆虫プログラムの実施状況調査」 震災から10年、被災者と歩んだ学生ボランティア団体@GREENのあゆみ 病気に負けない体をめざして~食と免疫~ /森本 素子 教授による健康増進のススメ 福島第一原発の事故と放射線影響~避難区域に残された動物の調査から 学生団体”@GREEN”による「朝ごはんフェア」が、みやぎ食育奨励賞を受賞 森本教授のブログ:寄り道まわり道遠くへ行く道 オンライン公開講座「コロナ禍で活きる宮城大学の知」 学群・大学院等 看護学群 看護学類 >国際看護プログラム >災害看護プログラム >専門職連携教育(IPE) >老年看護学領域 >みやぎテレナース育成プログラム >スキルスラボ 事業構想学群 事業プランニング学類 地域創生学類 価値創造デザイン学類 >DDXリスキリングプログラム 食産業学群 生物生産学類 フードマネジメント学類 基盤教育群 フレッシュマンコア 学群・学類での学び 大学院 看護学研究科 事業構想学研究科 >MYU dialog 食産業学研究科 地域連携 実践教育プログラム シラバス検索 履修ガイド・学則等 教育情報 科目等履修生 研究生 学都仙台単位互換ネットワーク シラバス検索 履修ガイド・学則等 教員免許状更新講習 教職課程における公開情報 教育に関する公開情報 教員紹介 教職員募集 資料請求 相談フォーム 大和キャンパス 〒981-3298 宮城県黒川郡大和町学苑1番地1 宮城大学事務局(大学全般) Tel 022-377-8205(代表) Fax 022-377-8282 太白キャンパス 〒982-0215 宮城県仙台市太白区旗立二丁目2番1号 宮城大学事務局(太白事務室) Tel 022-245-2211(代表) Fax 022-245-1534 大学について ニュース 入試情報 学群・大学院等 研究 地域連携 学生生活 高大連携事業 国際交流・留学 キャリアサポート ラーニング・コモンズ 学術情報センター(図書館) 教員紹介 宮城大学シーズ集 資料請求 交通アクセス お問い合わせ プライバシーポリシー サイトマップ 学内サイト English © MYU All Rights Reserved.

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