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第14回 『アフリカのいまを知ろう』(2008)   総合文化学科 鹿野 一厚   私のオススメ     『アフリカのいまを知ろう』    山田肖子著      岩波ジュニア新書(2008)  Sさん、お元気ですか。あなたと最初に出会ったのは、今年の4月のことでした。アフリカについて勉強して、将来はアフリカを援助したいというあなたに、時を忘れて語り続けてしまいました。さぞ迷惑なことだったでしょうね。  さて、2008年という年は、日本にとって「アフリカの年」です。5月には、日本が主催するアフリカ開発会議(TICAD)という国際会議が、横浜で開かれました。7月には洞爺湖サミットが開かれ、そこでもアフリカ支援が重要な議題となっています。このような時期に合わせて、アフリカに関する本がたくさん出版されています。そのなかであなたにぜひ推薦したいのは、『アフリカのいまを知ろう』です。  この本は、岩波ジュニア新書のなかの一冊です。ジュニア(高校生)向けですから文章は平易ですが、内容はなかなか奥深く、読者の力量に応じてさまざまな読み方ができる本に仕上がっています。  本書は二部に分かれています。第I部では、アフリカの「いま」とそこに至る過去の経緯が、短くスッキリと紹介されています。第II部はアフリカ研究者11人へのインタビュー集であり、アフリカの第一線で活躍している研究者たちが、それぞれにアフリカの魅力を語りながら、なぜアフリカを援助するのかという問いに正面から答えています。  アフリカは日本から遠いだけでなく、「病気」「飢餓」「貧困」という負のイメージが張りついています。日本の格差社会の現状は、「アフリカを助ける余裕などない」という意見の同調者を増やしています。そのようなステレオタイプの見方や意見に対抗して、この本は、自分で発見すること(=ステレオタイプを壊すこと)の楽しさを私たちに生き生きと語りかけています。そして、アフリカのダイナミックな文化や社会が、21世紀の世界にとってどれほど重要かを気づかせてくれるのです。Sさん、ぜひご一読をお勧めします。 第15回 『写真集 棟方志功』(2003)   図書館司書 野津 久美子   私のオススメ    『写真集 棟方志功』     飯窪敏彦著    文藝春秋(2003)  島根県立美術館で「河井寛次郎と棟方志功展」が開催されたのは、2000年の春だった。 河井寛次郎は陶芸家、棟方志功は版画家であるが、両氏の作品はどちらも素朴で温かみがあり、来場者を和ませていた。河井寛次郎はすぐに顔が浮かぶが、展覧会を見るまで棟方志功はどんな人物なのか全く知らなかった。  展覧会の会場だったか、テレビの美術番組だったか記憶が定かではないが、棟方志功の特集映像を見る機会があった。そこに映し出された彼の姿に、私は圧倒された。近眼のため顔を版木につくくらい近づけ、「顔や腕を傷つけるのでは・・・」と恐くなるほど速く、力強く掘り進めてゆく。高速機械のように、あるいは何かが乗り移ったかのように、一心不乱に掘り進めてゆく。  その棟方志功が生誕100年を向かえた2003年、彼の写真集が出版された。映像であっても写真であっても、制作中の棟方氏はやはり強烈だ。しかし、写真集に散りばめられている彼の言葉には版画に対する愛情・謙虚さが表れ、「職人」とも思えるその姿勢にはっとさせられる。また、時折写し出される彼の笑顔は夢中になって遊ぶ子どものようであり、「あぁこの人は、本当に版画が好きなんだなぁ・・・。」ということが分かる。「好きなことが仕事でいいなぁ。」と思う人もいるかもしれないが、彼の言葉・作品に対する姿勢は、どの職業にも共通し、また人との接し方にも共通しているのではないだろうか。そう気づかせてくれる写真集である。 第16回 『ホビットの冒険』(1979)   総合文化学科 マユーあき   私のオススメ    『ホビットの冒険』    J. R. R. トールキン作  瀬田貞二訳    岩波書店(1979)  今年の夏休み、この素晴らしい物語を読む機会にようやく恵まれた。本書のタイトルは聞いたことはあるし、作者トールキンについても、長大なファンタジー『指輪物語』の著者であること、また、アングロ・サクソン語(古英語)の著名な学者でオックスフォード大学の教授であったことなどは知っていた。しかし、なんとなく頭の片隅で時々気になりながらも、実のところ、そのいずれの作品もまだ一度も読んだことがないまま今日に至ってしまっていた。だから、一応は子どものためにと思って買ったのだが、書店でこの本を手に取ったもう一つの理由は、このままトールキンを知らないでは済まされないんじゃないの?、という思いが心のどこかにあったからだと思う。  子供に手渡す前に「ちょっとお先にね。」とばかり読み始めたのであるが、これが実におもしろい!!話は、ホビット族(トールキンの想像から生まれた小人族の一つ)のビルボ・バギンスが13人のドワーフと魔法使いのガンダルフとともに、ドワーフの一族を滅ぼしその宝を力尽くで奪ってしまった竜のスマウグ退治に出かける冒険物語である。しかし、それは決して薄っぺらの安っぽい空想の夢物語ではない。さすが『ベ-オウルフ』や北欧伝説の権威であったトールキン、物語の中には、古代北方民族の想像力が生み出した言い伝えをたっぷりと盛り込み、厚みのある、スケール大きい、堂々とした物語世界を作り出している。  第5章「くらやみでなぞなぞ問答」で、ビルボはゴブリンたちの手を逃れて洞穴を進んでいくうちに、地底の湖に住む何とも気味の悪い生きもの、ゴクリと遭遇し、生死を賭けたなぞなぞ問答をする羽目になる。その時、それより前に偶然拾った、ゴクリが「たんじょうびのおいわいのしな」「いとしいしと」と呼んでとても大事にしていた指輪の力で、無事洞穴から脱出するのであるが、その指輪こそ、本書が書かれてから17年後に第一部が出版された『指輪物語』の指輪であった。大人のファンタジーとして書かれた『指輪物語』の前に『ホビットの冒険』 を読むことは、ある意味、正しい順番だったのだ。  日本語訳は、絵本「さんびきのやぎのがらがらどん」などの名訳でもお馴染みの瀬田貞二氏によるものであるが、氏の日本語がこの本の魅力のもう一つであることも、忘れずにつけ加えておかねばならないと思う。 第17回 『消費者ニーズの法則』(1995)   事務室長 日下晴雄   私のオススメ    『消費者ニーズの法則消費者が買う理由(ワケ)、買わない理由(ワケ)』    梅沢伸嘉著    ダイヤモンド社(1995)  私の心に残った本  どうせ この本 読んでもらえないけれど...紹介する。  売れるものづくりには何が大切か、相手が欲しがるというニーズに沿ったものを作れば「ヒット商品」になる。  往々にして開発者が自分のアイデアに溺れ(独善性)、消費ニーズを十分省みないで開発したものは、結局売れずに不良在庫となり、金の流れを阻害するなどして、企業の活性を妨げ大変な悪影響をもたらす。  梅沢氏自身は大手メーカーの商品企画部門でヒット商品を手がけ世に送り出してきた実績をもつ人で、どういう過程を経て新しいものが世に出回ってくるのかを知るのにも興味深い。  私は この春まで県行政に携わってきた。  ともすれば、机上のプランの独善性に溺れがちで、困っている現場に本当に役立つ施策になるのか、県民のために血の通った施策になっているのかと、自分を戒めるきっかけであり続けた1冊である。 いささか押しつけがましく固い話になったが、学生の皆さんはそれぞれの進路があり、この本は一つの「事例」であって、これを基本として応用すれば、「私が対象とするお客様は誰か?」「お客様は何を欲しているのか?」。そのために、「私は何をどうしたらよいか」に、日々気づいてもらえばよい。 第18回 『おんなのことば』(1994)   総合文化学科 三保サト子   私のオススメ    『おんなのことば』    茨木のり子著 童話社(1994)  かわいらしい装丁に生まれ変わった茨木さんの詩集を見つけた。  懐かしい詞をポケットに忍ばせることができる。  巻頭にあったのは、「自分の感受性くらい」。  最後の一聯、 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 最後の一句が「わかもの」にみえた。 解説不要のわかり易い言葉が、私たちを揺り動かす。ああ、そうだった・・ 私も忘れていた、初心のころ。 「著作権」とかいうものに触れそうなので、ちょいとつまみ食いだけ。 「落ちこぼれ」から。   落ちこぼれ     和菓子の名につけたいようなやさしさ   落ちこぼれ     いまは自嘲や出来そこないの謂   落ちこぼれないための     ばかばかしくも切ない修行   落ちこぼれにこそ     魅力も風合いも薫るのに   ・・・   ・・・   落ちこぼれ     結果ではなく   落ちこぼれ     華々しい意思であれ 茨木さんの詩は、とりわけ女たちへの温かい応援歌です。3分で力の出る魔法の本。 第19回 新着図書案内   図書館司書 野津久美子   最近図書館に入った本の中から、冬にちなんだものを紹介します。   ぜひ、ご利用ください。 ○「サンタクロースの秘密」 ロッド・グリーン著 今人舎(2006)  サンタクロースの秘密が、色鮮やかな絵と共に紹介されています。  ところどころに仕掛けがありますので、めくる楽しさも味わえます。 ○「聖夜」 金本孔俊著 青幻舎(2008)  「聖夜」という言葉がぴたりと当てはまる、アラスカの夜空を写した写真集です。  光のカーテンとなって夜空をゆらめくオーロラや、  しんと静まり返った雪景色を照らす月夜など、  見ていると溜息のでる美しさです。 ○「柚子のある暮らし」 中村茂子著 文化出版局(2006)  中村茂子さんは、奥出雲町で食の交流館「一味同心塾」の館長をしておられます。  柚子のチーズケーキや柚子化粧水など、さまざまなアイディアを教えてくれます。  冬至に柚子風呂に入るのも、柚子の成分が血行を冷え性の予防に効果があるから  だそうです。 寒い冬を乗り切って、来年も図書館でお会いしましょう。よいお年を! 第20回 『インターセックス』(2008)   図書館司書 北井由香   私のオススメ    『インターセックス』    帚木 蓬生著     集英社(2008)  インターセックス、耳馴れない言葉だが、本書によると「古くは、半陰陽、両性具有と称されたが、外性器の形状や生殖器、染色体が曖昧で男女の一方に分類できない人々」とある。 つまり、男性とも女性とも分けることのできない人々のことを指している。このように書くと、この本が医学書かと思われるかもしれないが、この作品自体はあくまでサスペンスとしての読み物である。  しかし、実際に「インターセックス」と呼ばれる人は、日本ではだいたい1年間に600人弱の割合で生まれているそうだ。この物語では、そんな人たちの精神的、肉体的な苦しみが生々しく描かれ、インターセックスの人たちに対する医療や社会のあり方についても考えさせられる内容になっている。  私は、正直ストーリーとしての面白さよりもこの「インターセックス」について問いかけられたものに興味を持った。人には、それぞれ個性があるように性も男性、女性のどちらかである必要はないと言う。 性は、2つでなく3つでもない。ひとりひとりが性を持っている。そして、それは誰に決められるものでもなく自分で決めるもの。  その言葉が「どう生きるかは、誰に決められるものでもなく自分が決めるもの。幸せに定義はなく、幸せかそうでないかは、自分が決めるもの」だと言われている気がした。  そして、そのことを知り、認め、受け入れる社会も必要なのだと考えさせられた。 キャンパス案内 books 学生アルバイトオススメ本 バックナンバー 第171回~第180回 バックナンバー 第91回~第100回 バックナンバー 第1回~第10回 バックナンバー 第11回~第20回 バックナンバー 第21回~第30回 バックナンバー 第31回~第40回 バックナンバー 第41回~第50回 バックナンバー 第51回~第60回 バックナンバー 第61回~第70回 バックナンバー 第71回~第80回 バックナンバー 第81回~第90回 バックナンバー 第91回~第100回 バックナンバー 第101~第110回 バックナンバー 第111~第120回 バックナンバー 第121回~第130回 バックナンバー 第131回~第140回 バックナンバー 第141回~第150回 バックナンバー 第151回~第160回 バックナンバー 第161回~第170回 バックナンバー 第1回~第10回 バックナンバー 第11回~第20回 バックナンバー第21回~第30回 バックナンバー 第31回~第40回 バックナンバー 第41回~第50回 バックナンバー 第51回~第60回 バックナンバー 第61回~第70回 バックナンバー 第71回~第80回 バックナンバー 第81回~第90回 バックナンバー 第181回~第190回 バックナンバー第101回~第110回 バックナンバー 第191回~第200回 newsfile 02exhibition 教職センター ホームに戻る SNS 一覧 公立大学法人 島根県立大学 マスコットキャラクター「オロリン」 法人情報 教職員募集 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ サイトポリシー --> 個人情報保護方針 Copyright © The University of Shimane. All Rights Reserved. 資料請求 入試情報

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