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東京未来大学の教員が運営するWebマガジン Menu カテゴリーから探す 教員から探す 学部・専攻から探す このページの修正はsingle.phpで作業します 容姿とSNS 投稿日:2023年12月07日 こども心理学部 心理専攻 心理 ● 投稿内容に関連するキーワード 人間関係社会心理学臨床心理学  みなさんは自分の容姿が気になりますか?容姿を気にする若者は最近さらに増えてきています。以前は青年期の女性にフォーカスした容姿の研究が多かったのですが,最近は小学生の容姿にまつわる研究や,女性のみならず男性をも対象とした研究も増えてきています。  なぜ容姿が気になるのでしょうか。容姿を気にする,あるいはこだわる背景には社会の影響が大きいことは以前から指摘されてきました。例えば,テレビや雑誌,広告などで容姿が良いことを「よし」とする風潮などが,容姿のこだわりを強めると言われていました。(最近も某美容外科の広告で二重を良いとするような広告が批判されました。)  このようなマスメディアの影響に加えて,最近ではSNSからの影響もあります。例えば,インスタグラムやX(Twitter)などで,キラキラした自撮り写真などを見かけます。それは決して悪いことではないですが,そのような写真を見ると自分も綺麗な姿でアップしなくてはいけないという気持ちに少なからずなりかねません。そういった気持ちから,自分の写真を加工するようになるというのはごく自然な流れだと思います。その結果として,加工した自分(理想の自分)と現実の自分のギャップが気になりだし,容姿へのこだわりを強めていくことが考えられます。それだけならよいのですが,気になるのは他人の見た目を揶揄するようなコメントです。例えば,アップされた写真にうつる体型や顔を批判したり,数名で写っている写真に「公開処刑」という言葉で辛辣なコメントを残したりしているのを見かけます。言われた方は嫌な気分になるのはもちろんのこと,それを見ている人も嫌な気持ちになりますよね。また,容姿へのこだわりである醜形恐怖心性が高い人であれば,その傾向をもっと強めてしまい心の健康を崩しかねません。そのため,そのような行為は今すぐやめてもらいたいところです。  ちなみに醜形恐怖心性とは,健常者における容姿に対するこだわりです。病理では,外見上の欠陥や欠点にとらわれる身体醜形障害という病態があります。醜形恐怖心性はあくまでも健康な人の容姿へのこだわりですが,身体醜形障害とは地続きで,どこからが病理でどこからが健常という明確な線引きはありません。容姿にこだわること自体は不健康なことではありませんが,日常生活に支障をきたす場合には病理が疑われます。社会が容姿に対して寛容でない状態は,身体醜形障害ではなくても他のメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性もあります。  その一方で,最近は多様性を重んじる時代を象徴するように「ボディポジティブ」という言葉にも注目が集まっています。ボディポジティブとは,「ありのままの自分たちの姿を受け入れよう」というムーブメントです。現代は容姿の問題においても寛容と不寛容の両方が混在する過渡期であるといえるでしょう。容姿においても生きやすい世の中になることを願っています。 カテゴリーから探す 教員から探す こども心理学部 大村 美菜子(OMURA Minako) プロフィール 専門:臨床心理学略歴:立正大学大学院心理学研究科博士後期課程修了。北里大学や東京成徳大学等の非常勤講師、目白大学心理学部助教を経て、現職。 東京未来大学TOP 通信教育課程 教員免許更新講習 © Tokyo Future University. PageTop

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